減速する中国経済、高級ブランドへの支出にも陰り

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 中国経済の減速が明らかになるなか、これまで旺盛だった中国消費者による高級ブランドへの消費にも陰りの色が見え始めた。米アップルは先ごろ、中国経済の減速などの影響により、新型「iPhone(アイフォーン)」の販売が予測よりも落ち込んだことを明らかにしていた。これを受けて、高級ブランドのモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)やバーバリー、グッチなどの株価が下落した。中国の消費者が新型iPhoneへの出費を抑えるならば、高級ブランドへの消費も手控える可能性がある。そうした動きはすでに一部で表れている。スイス時計協会によれば、昨年11月の中国での時計の販売は減少した。スイス経済研究所によれば、スイスの時計メーカーは向こう3カ月間の受注について大きく落ち込むとみているという。欧州の高級ブランドはこの数年、中国の消費者への依存を強めてきた。コンサルティング会社などによれば、世界の高級ブランドに対する支出のうち中国の消費者が占める割合は3分の1にのぼる。年間の金額に直すと70億ドル(約7600億円)を超える。世界の高級ブランドに対する支出のうち中国の消費者が占める割合が、2025年までに5割に達するとの見通しもある。高級ブランドの中国での販売はこれまでも、腐敗取り締まりの影響などにより打撃を受けてきた。しかし、今、懸念されるのは経済の減速だ。数十年にわたる高い成長率の後、中国経済は減速しつつある。2018年の経済成長率は1990年以来の低水準となる可能性が高く、19年の成長率はさらに悪化するとみられている。スイスの金融大手UBSによれば、中国の消費者による高級ブランドへの18年7~12月期の支出は約10%増加する見通し。高水準にも見えるが、18年1~6月期に記録した16%増よりも減速する。