米宇宙ベンチャー、NZから小型ロケット打ち上げ 衛星を軌道投入

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 米宇宙ベンチャー、ロケットラボは11日、ニュージーランドから小型ロケット「エレクトロン」を打ち上げ、小型衛星6基を低軌道に投入した。エレクトロンは高さ18メートルほどの小型ロケットで、打ち上げ成功は2度目。船舶や航空機のデータを収集する米スパイア・グローバル、遠隔地からのインターネット接続を目指す豪フリート・スペース・テクノロジーズなどの小型衛星を運んだ。小型衛星は従来の大型ロケットで打ち上げようとすると、搭載スペースが空くまで長期間の順番待ちを強いられる。フリート・スペース・テクノロジーは1年以上前から待ち続けていたが、約1カ月前にロケットラボと連絡を取ったところ、すぐに打ち上げが実現したという。エレクトロンは将来、2週間に1度のペースで打ち上げられる予定。今後は来月に3度目、来年1月に4度目、来年1年間で計16回の打ち上げが計画されている。こうした需要を見込んで、ほかの宇宙ベンチャーも小型ロケットを開発しているが、衛星の軌道投入に成功した例はまだない。米バージン・オービットは航空機からロケットを発射する独自のシステムで、来年早々にも小型衛星を打ち上げたい構え。米ベクターも今後数カ月のうちに初の小型衛星打ち上げを目指す。ロケットラボのピーター・ベック最高経営責任者(CEO)は、小型ロケット市場で今後1年~1年半のうちに厳しい淘汰(とうた)が予想されるとしたうえで、生き残りに自信を示す。ベック氏によると、同社はすでにベンチャーキャピタルから1億4800万ドル(約170億円)の資金を調達し、ロケットを週に1基のペースで生産できる工場の建設を進めているという。