時計マニアの「聖杯」、11月にサザビーズで競売へ

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【7月11日 AFP】競売大手サザビーズ(Sotheby’s)は10日、「聖杯(Holy Grail)」と呼ばれるマニア垂涎の高級時計が、11月14日にスイス・ジュネーブ(Geneva)で競売に出品されると発表した。

 正式名を「ヘンリー・グレーブス・スーパーコンプリケーション(Henry Graves Supercomplication)」というこの時計は、推定価格1200万ユーロ(約16億5000万円)。人間の手で製作された時計としては最も複雑なものとされる。

 サザビーズが「20世紀を象徴する時計で、最上級の形容詞をいくつも並べることができるほど偉大」と評し「時計の中の聖杯」と呼ぶこの時計は、スイスの高級時計メーカー「パテック フィリップ(Patek Philippe)」が、米ニューヨーク(New York)の著名銀行家だったヘンリー・グレーブス(Henry Graves)氏から1925年に受注し、完成までに8年の歳月を要した。

 サザビーズによると、盤面には時間だけではなく、万年暦や月の満ち欠け、日の出、日の入りの時間、恒星時やニューヨークの夜空の様子も表示されている。

 コンピューターを用いて設計された時計が登場するまで56年間、世界で最も複雑な時計という称号を保持していた「ヘンリー・グレーブス」は、1999年に当時の新記録となる1100万ドル(11億1500万円)で落札された。パテック フィリップ社の創業175周年に当たる今年、再び競売にかけられる。(c)AFP