金の懐中時計、史上最高額の25億円で落札 スイス

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【11月12日 AFP】スイスの老舗高級時計メーカー「パテック・フィリップ(Patek Philippe)」の金の懐中時計が11日、スイス・ジュネーブ(Geneva)で競売に掛けられ、時計の落札価格としては史上最高の2130万ドル(約24億7000万円)で落札された。

 世界で最も高価とされるこの手細工の懐中時計は、1925年にニューヨーク(New York)の銀行家ヘンリー・グレーブス(Henry Graves)氏の注文を受けて制作され、同氏の名を取り「ヘンリー・グレーブス・スーパーコンプリケーション(Henry Graves Supercomplication)」と呼ばれる。重さは500グラム以上で、900個以上の部品が使われており、制作にはおよそ5年を要したという。文字盤には、同氏の名前が刻まれている。

 事前に示されていた予想落札価格は1500万ドル(約17億4000万円)だったが、競売を手掛けた大手サザビーズ(Sotheby’s)によると、落札希望者5人が激しく競り合ったことから、競売開始から15分ほどで価格は大幅に引き上げられ、落札価格は「新たな世界記録」を打ち立てることになった。

 落札者が支払う金額は、手数料などを含めて総額2400万ドル(約27億8000万円)。落札者の氏名など詳細は公表されていない。

 サザビーズ時計部門の責任者ティム・ボーン(Tim Bourne)氏は、今回の競売により、この時計の「スーパースターの地位」は改めて確認されたと述べている。この時計は「20世紀の象徴であり、時計の製造を芸術の域にまで高めた最高傑作だ」という。(c)AFP/Marie-Noëlle BLESSIG