「ブレゲ」ミュージアム・コレクションにアンティーク時計名品と歴史的文書を追加

999eee

【1月13日 MODE PRESS WATCH】スイス高級腕時計ブランド「ブレゲ(Breguet)」は、オークションでアンティークウォッチ2点と歴史的文書を落札し、ブレゲ・ミュージアムのコレクションに新たなタイムピースを加えた。

 懐中時計の「ブレゲNo.3104」は、当初、現スペイン国王直系の子孫でもあるフランシスコ・デ・パウラに売られた名品で、ヨーロッパの名家で140年以上時を刻んだ後、この度ブレゲのもとへ戻ってきた。天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)の非凡な才能が詰まった希少性の高いこのタイムピースは、1783年に発明されたミニッツリピーター用ゴングスプリングが特徴。それまでリピーターに用いられてきたかさばるベルの代わりに、ワイヤ状ゴングをムーブメント外周にそって配置したことでリピーター・ウォッチに小型化をもたらした、「ブレゲ」の革新性を反映したモデルだ。ケースにはギヨシェ装飾が施されており、先端に穴があいたブルースティールのブレゲ針はゴングスプリングと同じ年に発明された。

 もうひとつの「ブレゲNo.4720」は精巧なタクトウォッチ。タクトウォッチとは、“目の不自由な人のための時計”とも呼ばれ、触れるだけで時間を読めるよう「ブレゲ」が開発したもの。ケースの外側についている矢印が時針、ケース外周に配された突起がアワーマーカーとなっている。今回追加されたタイムピースは、イエローゴールド製、ギヨシェ模様のハンターケース、タクトウォッチの特徴である外針はヘビ状カーブを描いている。

 さらに、実業家としても一流だったA-L・ブレゲと彼の息子による直筆の手紙10通も入手。1808年から1810年にかけてロシアで展開したビジネスに関する内容で、創業者の時代の事業について知見が得られる資料だ。あらたに加わったこれらの貴重なピースと記録によって、メゾンの歴史はより一層の魅力を兼ね備え、時計史をさらに華々しいものにした。