テスラが抱える問題、深刻な可能性

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 米電気自動車メーカー、テスラが公約達成に苦しんでいる。初の大衆向け車種「モデル3」の生産力増強が進まず、資金繰りに窮する可能性もある。モデル3は3万5000ドルから購入可能で、多くの受注が舞い込んだ。だが生産目標を達成できず、資金を消化する状況が続いている。今年11月には2億3000万ドル(約245億円)、来年3月には9億2000万ドル(約980億円)と合計10億ドル以上の返済期限も迫る。米格付け大手ムーディーズは27日、テスラの社債をジャンク等級にまで格下げした。スタンダード・アンド・プアーズも格下げの可能性を警告している。ブルームバーグは米国家運輸安全委員会(NTSB)の自動車識別番号の発行状況から生産状況を追跡している。これによると、生産量は1週間に1026台と昨年10~12月期からは大きく改善しているものの、今年3月末の目標である2500台には程遠い。ムーディーズのアナリスト、ブルース・クラーク氏は、どれだけ生産台数を目標に近づけられるかが会社の信用力に関わってくると指摘する。テスラは当初、昨年末までに毎週5000台のモデル3を生産すると約束。だが昨年7~9月期に納入したのは222台、10~12月期は1542台の状況で、目標達成時期を今年6月末に延期した。自動車産業の主力プレーヤーとなってから、同社は年単位での利益を達成していない。だが、最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスク氏のカリスマ性を信じる投資家、債権者、顧客は既存の大手メーカーの牙城に挑戦する同氏を資金的に後押ししている。