W杯観戦のビールが飲めない? 炭酸ガス不足、英で業界を直撃

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 欧州全土で炭酸ガス(CO2)不足が拡大し、英国のビール供給が割り当て制になっている。テスコ傘下の英卸売り大手ブーカーは、バーや食品店といった顧客に卸すビールの量を、銘柄当たり10ケース(300缶)に制限していることを確認した。欧州では全土で炭酸ガス不足が深刻化して、食品製造業を脅かしている。炭酸ガスはビールだけでなく、炭酸飲料や食肉生産、食品の包装、冷却、保存にも使われている。今回の不足の原因は肥料業界にある。炭酸ガスは、肥料に使うために製造されるアンモニアの副産物。ところが欧州で複数の大手アンモニア工場がメンテナンスのために操業を停止したことから、炭酸ガスの不足につながった。特に英国では影響が大きく、通常通りに操業しているアンモニア工場は1カ所にとどまる。食品・飲料業界は、少なくともあと数週間は不足状態が続くと予想する。ビールや炭酸飲料のメーカーにとって今回の炭酸ガス不足は、夏の暑さとワールドカップ(W杯)開催で需要が急増する最悪のタイミングと重なった。ハイネケンは先週の時点で、「アムステル」などのビールは英国で入手できなくなるかもしれないと予告していた。コカ・コーラの欧州法人は、生産ラインの一部が一時的に操業停止を強いられていることを明らかにした。ただ、顧客向けの供給量は減っていないとしている。