サウジ皇太子主催の投資会議、経済界要人の欠席相次ぐ

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 サウジアラビアの首都リヤドで、ムハンマド皇太子がホスト役を務める投資会議「未来投資イニシアチブ(FII)」が23日から25日までの日程で開催される。当初はグローバル企業のトップなど経済界の有力者が多く参加を表明していたが、ここへ来て欠席の申し出が相次いでいる。サウジ人記者がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で死亡した事件を受けての反応とみられる。FIIは「砂漠のダボス会議」とも呼ばれ、石油依存の経済からの脱却を目指すムハンマド皇太子にとっては自らの政策構想を売り込む機会となっている。ところがサウジ人記者のジャマル・カショギ氏(59)がイスタンブールのサウジ総領事館に入ったのを最後に行方が分からなくなった今月2日以降、大企業トップや各国の金融当局者の大半が相次ぎ欠席の意思を表明した。独シーメンスのジョー・ケーザー最高経営責任者(CEO)は22日に声明を出し「シーメンスは長年にわたりサウジアラビアにとっての信頼できるパートナーであり続けている。しかし今は、真実が明らかにされ、正義が執行されなくてはならない」とFIIに出席しない意向を示した。ケーザーCEOの前には、JPモルガンのダイモンCEO、ブラックロックのフィンクCEO、ムニューシン米財務長官、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事らが欠席を申し出ている。国際金融協会の中東・北アフリカ担当エコノミストは、こうした事態について「カショギ氏の件でサウジの評判が失墜し、政治的な不確実性も増している」「各企業はサウジでのビジネス取引を延期もしくは削減し、様子見を決め込む可能性がある」と指摘した。ただCEOに次ぐ地位の幹部が代理で出席するケースがあるほか、大手石油企業や米防衛企業のトップらは会議で講演を行う予定。ボーイングやレイセオンといった米企業は、サウジとの間で武器の売却計画を結んでいる。またロシアの政府系ファンドも、国内の起業家など30人以上を伴って出席するとしている。