プラスチック製品「追放」で紙製ストローに熱視線、売り上げ50倍

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 環境への配慮からプラスチック製ストローの使用を廃止する動きが広がるなか、米国内で唯一の紙製ストローメーカー「アードバーク」が老舗メーカーの傘下に入り、生産を拡大する見通しとなった。アードバークを買収したのは、使い捨ての食卓用品で知られる米ホフマスター・グループ。買収金額などの条件は公開されていない。アードバークの売上高は昨年の50倍に増え、それでも需要に追いつかない状態が続いていた。同社は声明で「今後数カ月のうちに生産能力を積極的に強化し、加速する紙製ストローの需要に対応する」と述べた。使い捨てのプラスチック製品による海洋汚染の深刻化などを受けて、スターバックスやディズニー、マクドナルドなどの米大手企業が最近、プラスチック製ストローの使用を制限したり、廃止したりする動きを見せている。米シアトルなど市全体で、あるいは国を挙げてプラスチック製ストローを禁止する取り組みも出てきた。アードバークには注文が殺到し、出荷が12週間も遅れる事態となっていた。今後はホフマスターの傘下で製造装置を増設し、生産体制を強化して収益拡大を図る。同社のほかに、米ミシガン州デトロイトでガラス製のストローを作っている新興企業「ストローサム」でも、今年1~3月期の売上高が15年の年間合計に並ぶほどの伸びを示した。創業者のデイドラ・スロウィク氏は「世界は何が起きるか分からない」と、驚きを隠せない表情で語った。