出張社員の「母乳」を自宅に送るサービス、米金融大手が採用

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 米金融大手ゴールドマン・サックスは25日までに、子育て中の女性社員への支援策の一環として出張旅行の際、母乳を自宅へ送る経費を社が負担するとの方針を明らかにした。この方針が記された社内向けの連絡事項のメモをCNNが入手した。生活支援事業などを手掛ける米企業「ライフケア」のサービスを活用するもので、米国内の社員が対象。母乳を冷凍保存させる特殊容器を一晩かけて自宅に送るもので、この容器は女性社員が滞在する世界中のあらゆる場所にあるホテルの部屋に直接届けることが出来るという。社が負担するのは冷凍や運搬に要する経費となっている。ゴールドマン・サックスの従業員福祉担当の責任者はメモの中で、両親になることで特殊な試練に遭遇すると指摘。自宅や職場で成果につながる手段を彼らに付与するなどの支援を続けたいと主張した。世界保健機関(WHO)や国連児童基金(UNICEF)は、乳児には最初の半年間、母乳のみを与えることを提唱している。米国の女性は有給の育児休暇が保障されておらず、一部の働く母親が母乳で育てることは難しい現状がある。2015年の統計によると、米国の乳児で生まれた後の最初の3カ月間、全面的に母乳で育てられているのは半分以下で、最初の半年間ではわずか25%となっている。ゴールドマン・サックスには米国内の女性従業員に16週間の有給休暇を与える制度がある。英国内での有給休暇は半年となっている。同社の今回のような社員向け手当ては企業の間で珍しいが、初の事例ではない。コンサルティング企業「EY」も2007年に類似の制度を打ち出し、IBMも15年に追随していた。