オーストラリア全土でイチゴに針混入 輸出にも影響、消費の呼びかけも

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 オーストラリアでイチゴなどの果物に針が混入される事件が続発し、消費者が不安を募らせている。果実産業への影響が懸念される中、農務省は信頼回復のための対策として、国外へ輸出される生鮮イチゴ全品について、19日から金属探知機やX線装置による検査を行うと発表した。政府によると、果物から針が見つかったという報告は全土で少なくとも100件に上る。ただ、虚偽や模倣犯も多数を占めると思われるという。消費者が果物を避けるようになれば、農家が打撃を受ける恐れがあるとして、SNSなどでは積極的な消費を呼びかける草の根運動が広がっている。西オーストラリア州首相は公式ツイッターで、「地元の生産者を支えるため、イチゴを半分に切って積極的に食べよう」と訴えた。政府は食品への異物混入に対する法定刑を、最大で禁錮10年から15年に引き上げると発表した。イチゴに混入された縫い針やピンは、オーストラリアの全6州で発見され、全土でスーパーマーケットなどの売り場からイチゴが撤去されている。ほかにもバナナに金属片が混入されたり、リンゴから針が見つかったりしたケースもあった。オーストラリアは香港やマレーシア、シンガポール、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)など多数の国や地域にイチゴを輸出している。ニュージーランドでは小売り大手がオーストラリア産のイチゴの販売中止に踏み切った。地元メディアによれば、ロシアや英国でも一部の業者がオーストリアからの輸入を見合わせているという。イチゴの一大生産地でもあるクイーンズランド州の知事は、警官100人を配備して犯人捜しに当たると発表。同州や西オーストラリア州は10万ドルの賞金をかけて容疑者の逮捕につながる情報の提供を呼びかけている。