時速1000キロで走行、実物大の「ハイパーループ」世界初披露

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 乗客を乗せて時速1000キロで移動する未来の交通システム「ハイパーループ」の実物大カプセルが、2日にスペインで初披露された。ハイパーループは実業家のイーロン・マスク氏が打ち出した構想で、低圧力の鋼鉄チューブの中を、旅客機に匹敵する速度で移動する。実現に向けて複数の企業が開発を競う中で、マスク氏とは無関係の米新興企業ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(TT)が、初めて実物大のプロトタイプ「キンテロ・ワン」を試作。建造に当たった航空宇宙施設に近いスペインのプエルトデサンタマリアで披露した。キンテロ・ワンは耐久性が極めて高い2層構造のスマート複合素材でできており、外装の設計は英プリーストマングードが手がけた。内装はまだ完成していない。カプセルの全長は32メートル。実用化された場合、ロサンゼルスとラスベガスがわずか20分で結ばれる計算だ。完成後は実験用トラックでテストを行う計画で、ハイパーループTT共同創業者のグレスタ会長は、「2019年には乗客を乗せる準備が整う」とコメントしている。「翼のない飛行機」とも呼ばれるハイパーループは、長距離の旅を一変させる可能性を秘めており、中国やアラブ首長国連邦(UAE)、スペイン、フランスなどで複数のルートが開発されている。